ねざめ堂

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映画

軟着陸は可能か? ~『ゴーン・ガール』感想

映画『ゴーン・ガール』オフィシャルサイト 面白かった! 149分かけて、物語のスタート時には想像もしなかった奇妙な地点まで連れていかれてしまう、ワープホールみたいな映画でした。 公式サイトのリンクを貼りましたが、もし観にいく予定があれば、内容に…

「身も蓋もない」という誠実さ 〜 『ソーシャル・ネットワーク』感想

The Social Network Official Trailer -In theatres Oct 1 2010 『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)は、マーク・ザッカーバーグがFacebookを立ち上げ、それが巨大化していく様を描いた作品で、つまり実在の人物・出来事を題材にとっています。 とはいえ…

北野映画、「遊び」の意味の変遷  ~『ソナチネ』『菊次郎の夏』感想

8月ももうすぐ終り。「今年もまた夏らしいことができなかった…」というガッカリ感がヤバいので、せめてもの夏のしめくくりにキタノブルーでも!と思いたって、何本かまとめて北野映画を観返すなど。今回はその中から『ソナチネ』と『菊次郎の夏』の感想です…

『ハンコック』にみる、"アメリカ" のオリジナル・コンセプト 

今日の夜テレビ放映、ということで思い出して、以前書いた文章をひっぱり出してみました。結末には触れていませんが、一部ネタバレを含みますのでご注意ください。 宗教がかった『アイ・アム・レジェンド』といい、ヘンな映画ばかり撮っているアレックス・プ…

「はみだし者」の存在意義 〜 僕らはみんな河合荘 感想

※『僕らはみんな河合荘』第6話『もしかして』のネタバレがありますのでご注意ください。 アニメやまんがにでてくる「下宿」や「寮」って、「変人の巣窟」なことが多いですね。とくに、そこが作品のメイン舞台の場合。 作り手は「おもしろい話」を作ろうとし…