ねざめ堂

アニメ・映画・音楽

『クズの本懐』感想(後編):花火と茜・ひとりのヒロイン

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  今年の1~3月に放映されていたアニメ版『クズの本懐』(公式サイト)。放映中に第1~6話までの感想はアップしていたのですが、

『クズの本懐』感想(前編):代替可能な恋愛関係 


 この内容を前提としたうえで、「後編」として、シリーズ全体の感想です。今回はおもにストーリーの構成に焦点をあてた内容になっています。最終回までのネタバレありです。

 

◯花火と茜:極限で似る者

 6話までの感想で、主人公・花火と、彼女に執着する音楽教師・茜との関係についてこんな事を書いたんですけど、

茜はもしかしたら、「幼い日の花火が ”お兄ちゃん” のような自分の世界を壊す存在に出会えなかったとしたら?」という「if(もしも)」的なキャラクターとして造形されているのかもしれません。

 最終回まで観終えてみると、このふたりは思った以上に明確に、お互いの「if」として物語のなかで対置されていました。

 『クズの本懐』には計6人のメインキャラクターが登場して、その関係性がどんどん錯綜していくところが見所だったわけですけど、物語のさまざまな枝葉を取り払って幹の部分だけを取り出してみると、最終的には「花火と茜の話」だった、ということが言えると思います。

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(雑記)コーネリアス新作

※この雑記は夏中に削除します。


気が付けばもう7月。こわいですね。今年の前半はアルカ、フューチャー、ダーティー・プロジェクターズと、セルフ・タイトルの傑作アルバムが立て続けにリリースされて、音楽的には楽しい日々を送っておりました(頭の悪い感想だけど、3枚ともに「ザ・その人!」っていう感じの迫力があった)。

いっぽう、おそらく「Cornelius」というアルバムは出さないだろうなーという感じがする小山田圭吾ことコーネリアスだけど、先日の『Mellow Waves』のリリースにはやっぱりおおっ!と身を乗り出してしまいました。SalyuとかMETAFIVEとかサントラとか、いろんな形でのリリースはコンスタントにあったとはいえ、ソロアルバムとしては11年ぶりだもんね...。

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いまどき「アルバム」とか「ソロ名義」にこだわるのも時代遅れかもしれないけど、おっさんとしてはしみじみとしたありがた味を感じてしまうのだ。しかも中身は「11年ぶり」とかの上げ底感抜きで「ザ・コーネリアス」な大傑作。

↓深夜のコーヒー&シガレッツな映像もぐっとくるファーストシングル(監督はおなじみ辻川幸一郎)。ぜひ大きい画面で。

 


Cornelius - 『あなたがいるなら』"If You're Here"

アルバム特設サイト(各種MVやインタビューが観られます):Cornelius - Mellow Waves

 

メロウにして過激、円熟しつつフレッシュ。インタビューで本人はしきりと「加齢」を口にしてたけど、いやいや加齢臭ゼロですよ!

 

ーーー:最近のAOR再評価とかソフト&メロウなR&Bの流れとか、そういうものは意識しました?

小山田:うーん……なんとなく。あまり詳しくはわからないけど。

ーーー:そこらへんが絶妙というか、そういう時代の流れみたいなものに乗っかっているようで、でも実は全然違うところから来ているようでもある。そのへんの微妙なさじ加減がコーネリアスらしい。

小山田:そこらへんがちょうどいいでしょ。あんまり乗っかりすぎてるのもアレだし(笑)

ーーー:といって完全に周りの流れとは関係なくマイペースというわけでもない。

小山田:うん、そうそう。

インタビュー : Cornelius - Mellow Waves

 

こういうバランスなー。

 以前、坂本龍一は雑誌の「ゼロ年代の10枚」企画のなかの1枚に『Sensuous』(2006年)を選んでこんなコメントをつけてたんですが、

 

(…)世代的にぼくたちは、日本人なのにファンク的、黒人的なグルーヴを真似しようとしてきたし、真似とはいえそれが身体にちょっと入ってるんですね。ところがコーネリアスにはそれがない。すごく平面的で、平面にポツポツと穴があいているようなリズム感。これはね、すごい。ある意味で能や歌舞伎など、和のリズムに近いんです。

坂本龍一(SWITCH 2011年12月号) 


CORNELIUS - Fit Song(『Sensuous』収録)

 

そういう特異なリズム感とかサウンドと「歌メロ」の融合が今回は極まっていて、ほんとに素晴らしいアルバムでした。毎回話題を集めるライヴは今回はどんな感じになるんだろ?(前回のツアー↓)

 


CORNELIUS - FIT SONG (ULTIMATE SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW)

 

『Another』感想:「悪意」の介在しないホラー

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綾辻行人のベストセラー小説で、アニメ・実写映画化もされたホラーミステリ『Another アナザー』の感想です。ネタバレあり〼

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