ねざめ堂

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雑記:『マザー!』感想・『ナイトクローラー』

 ※この雑記は次回更新時に削除します。読んでくださった方はありがとうございます!

 

ダーレン・アロノフスキー監督の最新作『マザー!』が、現在アマゾンのプライム会員特典になっています。気になってたんだよねという方や、前に有料で観たけどもう一度…という方はこの機会に。
 
便乗したわけじゃないけど『マザー!』の感想記事をupしたので、こちらもよろしくお願いします〜↓

 

『マザー!』感想:「アロノフスキー的物語」の発展型

 

あと、名作『レスラー』は本日(9月23日)いっぱいで無料視聴期間(無料じゃないけど)終わるそうなので、未見の方はぜひ。

 

                    ◯

 

公開当時に見逃していた『ナイトクローラー』も特典に入っていたので観てみたんだけど、楽しめました。予告編などの事前情報から「倫理なきマスメディアの暴走を鋭く告発する社会派作品!」みたいなのを勝手にイメージして、大文字の「社会派」ってちょっと苦手だなあとか思ってたんだけど、実際観たら主人公のサイコパスっぷりが強調されたエンタメ寄りの作り。

ただ、彼があまりにも異常で特殊であるがゆえに、とんでもない方向に事態がころがっていく…というだけの話でもなくて、主人公をはじめとして、この映画のキャラクターってみんな仕事にあぶれてたり、雇用契約を打ち切られそうになって焦ってたりする人ばかりなんですよね。

レネ・ルッソ演じるテレビ局の雇われディレクターの立場がいちばん象徴的なんだけど、手っ取り早い短期的な成果ばかりが求められて、それが達成できなければ即クビ…みたいな社会の風潮が、結果として倫理のタガが外れたえげつない報道合戦につながっている。

マスコミ業界の闇云々よりは、そういう社会全体の構造の歪みが個人において表出している、という感じでした(だからってあのムチャが認められるわけじゃないですけど)。綺麗で冷たい質感の映像も、キャラクターに過剰に寄り添わない淡々とした語り口とマッチしていて良かったです。

 

『マザー!』感想:「アロノフスキー的物語」の発展型

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 ダーレン・アロノフスキー監督『マザー!』(2017年)の感想です。

 


mother! movie (2017) - official trailer - paramount pictures

 

 アロノフスキー監督については、長編デビュー作『π』(1998年)から『ノア 約束の船』(2014年)時点までのキャリアをざっと振り返る…という記事を書いたことがあったんですけど、今回の記事はその補完という位置づけです。

 

ダーレン・アロノフスキー:「自分」という地獄

 

 この中で書いたとおり、アロノフスキー監督はすべての作品において「人が ”他者” や ”外部” を遮断して “自分” という檻に自らを閉じ込めたきに出現する地獄」というシチュエーションを描き続けています。

 その内的・自閉的な「地獄」から脱出するか否か…というのが、アロノフスキー的な物語の基本フォーマットになっている。

 最新作『マザー!』はそのフォーマットを踏襲しつつ、さらに一歩前進を試みた野心作で、とっても見応えがありました。以下の本文ではネタバレをしていますので、ご了承ください。 

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『スカイライン -征服-』感想:未知との遭遇(反転バージョン)

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 アマゾンプライムに入っていたので、なんとなく観てみた映画『スカイライン -征服-』(2010年)。

 


映画『スカイライン-征服-』予告編

 

 エイリアン侵略もののB級SF映画なんだけど、これ『未知との遭遇』(1977年)の反転バージョンなんですね(以下『スカイライン』『未知との遭遇』のネタバレしてます)。

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