ねざめ堂

アニメ・映画・音楽

ヴィンチェンゾ・ナタリ

『ハウンター』感想:抑圧の連鎖と、その終焉

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督『ハウンター』(2013年)の感想です。 近年ではドラマでの活動が目立つナタリにとっての、いまのところ最後の「劇場用映画」(この定義も揺らいでいるのでカギ括弧つき)。 Haunter Official Trailer #1 (2013) - Abigail Bresli…

『エレヴェイテッド』感想:ふたつの常識の衝突

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の短編映画『ELEVATED エレヴェイテッド』(1997年)の感想です。前回の『スプライス』感想記事のオマケ的な位置づけですが、この記事単体でも読めるようになっています。 ネタバレがありますので、ご注意ください。 ◯ふたつの「…

『スプライス』感想:抑圧と反発の連鎖

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督『スプライス』(2009年)の感想です。 この監督は『キューブ』だけの一発屋扱いを受けてしまうことが多くて、実際『スプライス』も興行的には恵まれなかった映画。 …ではあるんですが、でもこれは『ザ・フライ』とか『インビジブ…